仕事ができるようになりたい。
誰もが望んでいることだと思います。
エリートと呼ばれる人はどのようなイメージがありますか?
要領がいい、コミュニケーション力が高い、行動力がある。
これらの能力があれば確かに周囲の評価は高いですが、その分習得の難易度も高いです。
もっと簡単な方法があります。
仕事ができる人には共通の考え方や行動パターンを持っています。
この記事ではエリート社員の考え方や行動パターンを大きく3つに分けて紹介し、そのうえで明日からすぐに実践できる具体的な行動例を紹介します。
最後まで読んでいただければあなたもエリート社員に一歩近づけます。
若手から中堅、ベテラン社員にいたる全ての会社員に通用するノウハウですのでぜひ参考にしてください。
なお、この記事は以下の書籍を参考に、実際の経験や体験を交えて執筆しています。
エリート社員のビジネスマインド
仕事ができる人は普段何を考えているのか、仕事をするうえで根底の部分にあるマインドを解説します。
他者への貢献
仕事ができる人は仕事の本質は『人の課題を解決すること』にあると考えます。
仕事は自分にとって楽しいと思えるものであるべきですが、自分がやりたいことをするだけではただの自己満足になってしまいます。
「この仕事は誰のため、何のために」を念頭に置き、そのうえで自分にとっての楽しみを見出そうとします。
期待値の把握
仕事ができる人は『自分が周りから求められていることは何か』を理解する努力を惜しみません。
ビジネスにおける成功とは、求められている期待値を把握してその期待を超えることです。
期待値を確実に超えるために仕事の安請け合いはせず、期待値を超える見込みのない仕事は断ることを辞さないです。
その際もただ断るのではなく、期待値を超えられる内容まで業務レベルを下げるよう取り計らいます。
具体的には仕事の背景と目的の確認、成果物のイメージを明確にすることで相手の期待値を正確に把握し、「ここまでならできる」「これはできない」などと相手との認識が一致するよう調整します。
そのうえで「ここまでならできる」という部分に焦点をあて、期待を超える成果物を創出します。
仕事ができる人は相手が求めていることを自分のレベルに合わせるという期待値のコントロールが上手です。
フォロワーシップの精神
仕事ができる人は周囲を支えることに力を注ぎます。
リーダーを率先してフォローする、チームの仕事を自主的にこなす。
他者への貢献という意味合いだけでなく、自ら動くことで周囲を巻き込む大きな力を生み出します。
周囲との差別化
仕事ができる人は他人の真似をしません。
自分にしかできないこと、自分の強みを発揮できる分野を見つけて力を発揮します。
唯一無二のポジションを築くことで周囲から頼られる存在になります。
エリート社員の仕事の取り組み方
仕事ができる人は段取り上手です。
どういった段取りで仕事に取り組んでいるのか、考え方を参考にしてください。
全体の設計図を描く
仕事ができる人は闇雲に仕事を進めません。
仕事に取り掛かる前にまず全体像を描き、最終成果物とそこにいたるまでの手順を考えます。
そのうえで最終成果物に認識の齟齬がないか、手順を決める段階で上司や関係者に対して合意を取ってから実際の作業にうつります。
成果物の認識を最初の段階で合わせておくことで、業務の手戻りや認識の違いを防ぐことができ、結果的に業務スピードの向上につながります。
ゴールから逆算する
全体の設計図を描くことの目的の一つに、ゴールから逆算できる状態を作ることにあります。
ゴールがわかれば現状とのギャップが明確になり、必要な作業とやるべきことがわかるからです。
買い物を例にすると、ゴールから逆算しないのは献立を決めてないのに野菜を買うような状態です。
しかし、晩御飯をカレーにすると決めていれば買うべき野菜が明確になります。
やるべきことがわかればタスクを具体的に可視化できるだけでなく、業務の抜け漏れ防止にもつながります。
丁寧さよりもスピードを重視する
仕事ができる人は完璧を求めません。
それよりもいかに早く仕事を処理して報連相できるかにこだわります。
3日かけて完成した100点よりも1日で作成した60点で仮の報告をするイメージです。
上述した全体像を描くことやゴールから逆算する思考を身に付けることで業務効率が高まり、仕事のスピードはグンと上がります。
また、悪い報告こそスピードが重要です。
依頼された仕事が果たせそうにない場合はいつまでも粘るのではなく、なぜできないのか、どうすれば解決できそうか、といったことを早く報告することで結果的に解決への道のりが近くなります。
やらないことを決める
仕事ができる人は余計なことに時間を使いません。
業務の優先度を定め、重要な部分にリソースを割きます。
やらないことを決めるためには以下の手順が必要です。
- 業務の目的を明確にする(ゴールの設定)
- 全ての業務を可視化・細分化する
- 細分化した業務を取捨選択する
抜け漏れなく業務を洗い出すことがポイントです。
エリート社員の話し方と伝え方
仕事ができる人は伝え方にこだわります。
『自分の意見を持つこと』『伝えるのではなく伝わる』ことを意識します。
報連相は事実・解釈・アクションをセットでおこなう
報連相は重要ですが、そのやり方が大事です。
報連相をする際は、『起こった事実』『自分の意見』『アクション』を分けて伝えるといいです。
「〇〇の事実があった、その事実を私は△△と解釈した、なので□□をしたいので許可いただきたい」
このように伝えることで事実・解釈・アクションを切り分けて正確に伝えることができます。
このように伝えることで物事のつながりが明確になり、聞き手側にとって理解しやすくなります。
端的に答える
口は災いの元です。
言い訳はせずに必要なことだけ話し、答えます。
余計なことを話してトラブルにならぬよう、仕事ができる人は発言を控えめに、細心の注意を払っています。
数字で語る
仕事ができる人は数字に強いです。
仕事には説明責任が求められ、周囲の納得感や承認を得る必要があります。
相手に納得してもらうためには感情に訴えるよりも論理、つまり数字が必要です。
数字は年齢や肩書に関係なく、公平公正なものです。
立場の弱い人ほど身に付けておくと役立ちます。
『相手は無知である』という前提で話す
仕事ができる人は相手の都合にうまく合わせることができます。
難しい言葉や横文字を使ってカッコつけるようなことはせず、素人にもわかりやすい言葉で説明します。
また、「これくらい知ってるだろう」などと先入観を持つことはしません。
相手の土俵、レベル感に合わせた発言や立ち居振る舞いを心がけています。
今日からあなたもできる人!即実践可能な具体例を紹介
期待値を把握すること、仕事の全体像を描くこと、ゴールから逆算した行動をとること、これらには全て共通事項があります。
それは相手の立場になって物事を考えるということです。
相手が求めていることに対し最適なアウトプットをするために必要な思考と行動が重要です。
この『相手が求めていること』を常に理解して実践するのは難しく、経験が求められます。
経験を積むためには以下に解説する業務と行動が適した練習法です。
ぜひ実践をしてみてください。
議事録を記載する
会議の議事録作成は、この記事で解説したことを実践するための練習にもってこいです。
議事録は関係者に読んでもらうためのものであり、どうすれば読みやすい内容になるか、読み手によって解釈に差異が生じないかなど、相手の立場になって記載する必要があります。
議事録は書き手によってその価値に大きな違いが生まれます。
記載時には以下に記す心構えで臨みましょう。
- 他者貢献(読みやすいように)
- 作成のスピード(時間をかけた100点より60点での早期作成)
- 余計なことを書かない(目的の明確化)
また、以下の順番で記載を心がけるといいでしょう。
- 会議の議題と目的、参加者情報(全体像を描く)
- 決定事項と宿題事項(報連相)
- 会議後のアクション、実行部署と担当者、および期日
注意していただきたいのは、ここで紹介した内容が必ずしも正解ではないということです。
一般的に議事録は決定事項が記載されていればよく、会議中の内容を会話形式で残しておく必要はないとされています。
しかし人によって議事録に求める記載内容や情報量は異なります。
大事なことは求められている内容に仕上げる、つまり他者に貢献するという思いです。
議事録記載の業務を通じて相手の心情を理解し、情報を整理してアウトプットする練習に役立ててみてください。
PREP法を意識して話す
議事録の作成による文字のアウトプット力に加え、言葉によるアウトプット力も身に付けておくといいでしょう。
言葉によるアウトプット力を身に付けるにはPREP法がおすすめです。
PREP法とは『Point・Reason・Example・Point』の頭文字を表したもので、説明時に用いられるフレームワークです。
結論(Point)から話し、その理由(Reason)と具体例(Example)を説明、最後にもう一度結論(Point)で念を押すという話法のことで、説明の型として知っておくと様々な場面で役立ちます。
PREP法については以下の記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。
誰でもエリートになれるチャンスがある
ビジネスのチャンスは人の課題を解決した先にあります。
職場でも同じです。
仕事ができる人はそのことを理解して行動しています。
この記事で解説した内容を実践すれば、あなたは間違いなくエリート社員になれるでしょう。
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