社畜にチームワークは不要です!自分を守る働き方とは

仕事

組織の運営や管理をする上で、チームワークは確かに重要です。

しかし、それは誰にとって重要なのでしょうか。

もし個人で解決、処理できる業務があるとして、チームワークは本当に必要なのでしょうか。

チームワークに拘り過ぎると、無意識のうちに損をしているかもしれません。

本記事ではチームワークで得をする人、損する人を理由とともに解説します。

チームワークとは

そもそもチームワークとは、集団に所属しているメンバーが同じ目標を達成するため相互に協力をする関係のことです。

所属部署のメンバー間はもちろん、プロジェクトなどの業務においては関わる人数も多くなります。

各々が自身の役割を認識し、コミュニケーションを図ることで相乗効果が生まれ、個人では困難なことでも達成できる原動力が生まれます。

チームワークのメリット

チームワークを高めることにより、以下のようなメリットがもたらされます。

生産性の向上

チームワークが向上することで、組織の生産性向上につながります。

得意な分野、苦手な分野をチーム内で補完し合うことで、効率的に仕事を推し進めることができます。

また、知識をチーム内で共有することでノウハウが蓄積し、大きな成果に結びつきます。

モチベーションの向上

チームワークが円滑になることで、メンバーのモチベーション向上が期待できます。

困ったときに助け合う、支え合える体制を築くことで自分の存在意義を認識し、責任感を持って業務を遂行できるようになります。

また、モチベーションが向上すれば職場での孤独感解消につながり、離職率の防止などといった効果も期待できます。

スキルの向上

チームワークを重んじることで、個人のスキル向上が期待できます。

チームをまとめるリーダーシップスキルや調整能力。

会話や相手への気遣いをすることによるコミュニケーションスキルや協調性。

などの様々なスキルを学び、習得することが可能です。

チームワークは何故重要なのか?

チームワークの重要性は年々高まっています。

その理由は業務の多様化により、以下のような力が組織に求められていることが背景にあります。

高い目標を達成できる

グローバル化により業務量は増える一方、少子高齢化により働き手は減少の一途をたどっています。

そのような環境の中、企業は生き残りをかけて競い合わなければなりません。

少人数で高い目標を達成するために、個人の力では成し得ないことでも、チームで協力することで目標を達成することが求められています。

課題解決力が向上する

インターネットの普及により、従来の手法では通用しないビジネス上の課題が発生します。

複数のメンバーが集まることで、一人では思いつかないようなアイデアや解決案を生み出す可能性が高まります。

課題解決力の向上により、企業価値の向上にもつながります。

チームワークは組織のためにある

チームワークを高めることは、あなた個人の働き方改革につながります。

しかし、チームワークは本来あなたのためにあるものではありません。

チームワークのメリットや利益を享受できるのは個人ではなく組織です。

なぜなら、組織をまとめる側にとってメンバーが相互に協力してくれれば、業務のブラックボックス化を避け、人材育成もされ、生産性を落とすことなく業務を進められるからです。

本来、仕事の効率が悪かったり、課題が生じることは個人の責任ではありません。

原因は会社の構造に欠陥がある、もしくは組織をまとめる立場の人にあります。

仕事は会社や管理者の責任のもとで細分化され、実務担当者に業務が割り振られます。

それら細分化された業務をつなぎ合わせ、最終成果物として完成させるのは管理者やマネージャー層の役割であって、各担当者の役割ではありません。

にもかかわらずチームワークの重要性を説いて、担当者は本来の役割以上の業務を求められていることになるのです。

チームワークは組織をまとめる側にとって都合が良い

働きやすい環境づくりという意味でチームワークは確かに必要です。

しかし、それはあくまでも副次的な効果でしかなく、最もメリットを享受できているのは残念ながらあなたではありません。

その証拠に、チームワークが機能せず業務に支障がでていた場合でも、あなたが貰える給料に変わりはないですよね。

チームワークという言葉は、組織をまとめる側にとって都合の良い仮面の役割を果たします。

組織に貢献しようとするあまり、自分の役割以上に労働の搾取をされている可能性があることに注意しましょう。

組織をまとめる側にとって都合の良い言葉

耳障りが良く誤解しがちですが、チームワーク以外にも組織をまとめる側にとって都合が良い言葉があります。

代表的なものをいくつか紹介します。

総論・各論

総論とは、物事に対して全体や概要を捉えることを意味します。

一方で各論とは、総論の内容を項目ごとに分解した状態を意味します。

『総論賛成、各論反対』といった言葉を聞いたことはないでしょうか。

これは、ある物事について全体の趣旨には賛成するが、特定の項目については反対している状態のことです。

組織にとっては総論が重要である一方、個人にとっては各論が自分事となります。

総論賛成・各論反対という言葉は、各論を軽視され個人の意思をないがしろにされている状態にあるということです。

「全体の合意は取れたから、細かな部分は臨機応変に対応しましょう」などという人は、担当者の業務を軽んじている可能性があるので注意しましょう。

全体最適・部分最適

全体最適とは、組織全体が最適化された状態のことです。

一方で部分最適とは、組織全体ではなく一部のみが最適化された状態のことです。

業務をする上で、実務担当者個人の目線ではメリットがあっても、組織をまとめる側にとっては不都合が生じるケースがあります。

組織としては全体を踏まえて判断をしなければならないのは当然であるため、全体最適で判断することは仕方のないことです。

しかし見方を変えれば、全体最適は組織をまとめる人に都合がいいだけで、個人の意見を無視されているとも受け取れます。

つまり、組織をまとめる立場の『個人』にとって都合がいいほうを、全体最適という言葉を隠れ蓑にして主張を通したいだけの可能性があるということです。

全体最適という言葉には、立場によって損得勘定が働いているリスクがあることに注意しましょう。

本質

本質とは、物事に対して最も大事で欠かすことのできない性質や要素のことをいいます。

業務を進める上で、「それは仕事の本質ではない」と言われたことはありませんか?

このように言われてしまうと反論が難しく感じるのではないでしょうか。

それは正に相手の思うつぼです。

本質という言葉を使うことで、さも論理性・正当性があるかのように発言できてしまうのです。

先に述べた全体最適と同様、『本質』という言葉を隠れ蓑にして自分の意見を通したいだけの可能性が考えられます。

直接言い返せないとしても、「それは本質ではない」と言われたら「それってあなたの感想ですよね?」と心の中で呟いてスルーしましょう。

気にするべきは自分がどうしたいか

チームワークは重要ですが、大切なことは自分の意思を何よりも優先すべきだということです。

所属部署が一致団結してない。

業務が仕組み化されず属人的になっている。

チームが機能しない弊害は多々ありますが、それをあなたが気にする必要はありません。

会社という組織は個人を守ることはしないため、自分の身は自分で守る必要があります。

自分のことを第一に考えてください。

働き方を見直そう

この記事ではチームワークを否定的な見解で解説しました。

強い愛社精神があったり、出世や昇格を強く望む方にとっては違う見解もあると思います。

優先すべきはあなたがどうしたいかです。

会社に貢献したいのであれば、積極的にチームワークを意識した行動をするといいでしょう。

一方、そうでない人は無理に頑張る必要はありません。

自分に優しく、肩の荷を下ろしてわがままに生きてもいいのではないでしょうか。

この記事が会社での働き方を見直すキッカケになれば幸いです。

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