【仕事を円滑に進めるコツ】緊張を味方にするための考え方

仕事

大事な会議でのプレゼンや、大勢の聴講者の前でのスピーチ。

鋼のメンタルがない限り、このような場では緊張すると思います。

誰しもが緊張などしたくない、堂々と話せるようになりたいと思っているはずです。

緊張を克服するのは難しくとも、和らげることは可能です。

また、適度な緊張はパフォーマンスを高めることにもつながります。

この記事ではあがり症の人や大事なプレゼンを控えている方に対し、緊張との向き合い方について解説をしたいと思います。

緊張を感じる場面

人はどのような場面で緊張を感じるのか、それは大きく2つに分類されると考えられます。

  • 未知なものに遭遇した時
  • 誰かの期待に応えたい時

例えば以下のような状況だと人は緊張しやすいです。

人に対しての緊張

同じ部署の同僚など、慣れ親しんだ人に対して緊張することはないと思います。

しかし、初対面の人や自分よりも役職が上の人といるときはどうでしょうか。

個人差はあれど、どんな人でも大なり小なり緊張感を抱くのではないでしょうか。

目上の人に対して失礼や粗相のないように、また、異性の場合であればカッコよく見せたいなど、通常よりも無意識のうちにエネルギーを消費してしまいます。

仕事に対しての緊張

ルーティンワークや簡単にこなせる仕事に緊張を感じる人はいないと思います。

しかし、初めて任される仕事や難しい仕事を任された場合はどうでしょうか。

任されたからには期待に応えなければならない、失敗してはいけないという気持ちが生じると思います。

このような責任感は緊張の原因となります。

緊張の原因

緊張とは、人にしろ仕事にしろ、自分の理想と現実のGAPから生じます。

上司の前で成果をあげて評価されたい。

異性の前で仕事をスマートにこなしてカッコよく見られたい。

部下や後輩から頼られる存在でありたい。

このように、求めているレベルが高ければ高いほど、現実のレベルとの乖離を感じてしまいがちです。

それにより焦りが生じてしまい、何とかしてGAPを埋めようという気持ちが緊張を生んでしまうのです。

緊張は悪いことではない

緊張は高いパフォーマンスを発揮したいという責任感から生じます。

つまり、緊張を感じるということは、それだけ目の前のことに真剣に取り組んでいることの表れともいえます。

そのため、緊張を感じることは決して悪いことではありません。

ただ、せっかく真剣に取り組んでいるのなら、求めている結果に少しでも近づけたいものです。

ではどうすればいいのでしょうか。

緊張を上手にコントロールすることが重要です。

緊張と正しく向き合い、パフォーマンスを高める方法

緊張し過ぎると頭が真っ白になってしまい、パフォーマンスが下がってしまいます。

しかし、適度な緊張感はパフォーマンスを高めることにつながります。

この章では、重要な会議や講演会などで実際にプレゼンをする状況を想定し、緊張を味方につける行動について解説します。

前日までにやること

緊張を味方につけて本番で成功をするためには、事前準備が全てです。

事前準備でやるべきことは、本番を想定したシミュレーションです。

プレゼンの説明スライドに沿い、実際の本番時の同様『声に出して』実践してみましょう。

何事も初回は緊張するものです。

例えばデートでも、初見のお店より通いなれたお店のほうがリラックスできて成功率も上がるといいますよね。

それは場所や雰囲気に慣れていることで気持ちに余裕が生まれているからです。

その理屈と同じで、練習を積んで本番慣れしておくことが大事になります。

また、声に出して実践することに加え、練習中の様子をスマホなどで録画するといったことも効果的です。

自分を客観的に見ることで違和感や癖に気付くことができ、改善点を見つけることができるからです。

シミュレーションは自分の納得がいくまで何回も繰り返しおこないましょう。

当日にやること

プレゼンが成功するか否かは事前準備次第であり、当日にできることは限られています。

どれだけ準備をしたとしても、当日はやはり緊張するものです。

その緊張を少しでも緩和するために、聴講者への積極的な声掛けをするといいです。

「本日はよろしくお願いします」「正直緊張してますけど、最後まで見届けてください」などと今の自分の心境を隠すことなく吐露してください。

この行動の目的はプレゼンで聴講者と相対するのではなく、あらかじめ味方に引き込んでおくというイメージに変換することにあります。

自分と聴講者の壁をあらかじめ取り除いておくことで心理的ハードルがなくなり、緊張を和らげることにつながります。

本番直前にやること

本番直前にも緊張を和らげる方法があります。

それは「深呼吸」「ストレッチ」「意識を外に向ける」の3つです。

深呼吸

深呼吸の効果は絶大です。

しかし、やみくもに深呼吸をすればいいというものではありません。

コツは短く勢いよく息を吸い、ゆっくりと吐き出す、ということを意識してください。

緊張している時は体内の交感神経が優位な状態となっており、心拍数や血圧が上昇します。

逆に副交感神経が優位な時は体がリラックスしている状態です。

呼吸には、息を吸うときは交感神経が、息を吐くときは副交感神経が優位になります。

そのため、息をゆっくり長く吐き出すことを意識するだけで落ち着きを取り戻すことができます。

ストレッチ

緊張して体がガチガチになるといった表現がありますが、これは血の巡りが悪くなっている状態です。

これも交感神経が要因であり、交感神経が優位になることで筋肉がこわばるといった影響があります。

この状態を解消するために、本番直前にはストレッチをおこないましょう。

ストレッチができない状況の場合は、「首を回す」「手首足首を回す」「肩を回す」などの軽いものでも十分な効果があります。

筋肉をほぐすことで交感神経優位な状態から、副交感神経優位の状態に切り替えることが可能です。

意識を外に向ける

本番直前になると「次は自分の番だ」「どうしよう」といった不安な状態に駆られます。

この状態は、意識が全て自分に向いてしまっています。

緊張を自覚すると余計に緊張してしまうため、このときに大事なのは、緊張しているということを考えないことです。

つまり、「今緊張している」という意識を他に振り向けなければなりません。

その方法は周囲の人の話にじっくり耳を傾けることです。

司会者の話や聴講者の質問などに全集中することで、緊張しているという事実をその瞬間は忘れることができます。

緊張していることを忘れてしまえば緊張することはありません。

本番直前は自分が話す内容を頭の中で整理しがちですが、それよりも周囲の意見や状況を意識するほうが緊張を緩和するためには効果があります。

本番中にやること

ここまで対策を講じれは本番で失敗する可能性はほぼありませんが、本番中にも緊張を和らげる方法があります。

それは聴講者の目を見て話すことです。

プレゼンなどでは大勢の方の視線が自分に集中するため、圧迫感を感じてしまいがちです。

この「見られている」という心理状態を「見ている」という状態に切り替えることで、緊張を和らげる効果があります。

監視されているのではなく、監視しているという状況を意図的に作り出すことを意識してみてください。

成功すれば自信がつく

人前で話をすることが得意な人は多くないと思います。

私自身もそのような役回りを避けることに全力を注いできました。

しかし、上記の内容を実践して成功体験を得たことで、自信を持てるようになりました。

今でも緊張はしますが、プレゼンを任されることに抵抗感はなく、むしろ自分という存在をアピールできるチャンスだとさえ思っています。

この記事を読んでくださった方も、実践いただければ必ず効果を実感していただけると考えます。

まとめ

緊張をなくすことは難しいです。

しかし、事前準備を万全にしておけば、大抵の緊張はコントロールできます。

緊張をコントロールできれば人生が変わります。

緊張は敵ではなく味方です。

あがり症など、極度に緊張してしまうことを悩んでいる方にとって、本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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